からからの店主は、かつて5年ほど、建築現場の監督をしていた。その経験を通して実感したのは、住宅業界の表と裏。一生懸命、額に汗して働いてやっと手に入れた家がシック・ハウスだったり、燃えると有毒ガスの出る塗料が壁や建材に使われていたり・・・。夢のマイホームが悪夢のマイホームに変わり得る厳しい現実を目の当たりにしてしまった。 

だから、これから家を建てる、リフォームするという人たちを見ると、おせっかいを焼きたくなる。家は一生の買物。だから、それぞれの予算内で、より良い家を、よりリーズナブルに手に入れる方法を入れ知恵したい。住み始めてからガッカリしたり、後の祭りにならないために、からから亭では、昔の長屋の萬悩み相談のノリで、気軽に住宅の悩みを伺います。まずは軽い気持ちで、ギョウザでビールを飲りながら、一声かけてみてください!

 和田享さんの場合

 うちの店の改修の時は、随分と良いアドバイスを貰いました!


井の頭線・神泉駅からすぐのところで、魚が自慢の居酒屋・遊魚「和田丸」を経営する和田享さんは、からから亭のマスターとは、かれこれ20数年来の付き合い。

「学生の頃、アルバイトで魚の修行をしていた関係で経堂に住むようになり、マスターと知り合ったんです。下町特有のズバズバもの言うタイプだけど、どこか憎めない。しばらく会わないと、顔を見たくなる。そんなこんなで腐れ縁ですよ」と、和田さん。しかし、そんな腐れ縁が、和田さんが、現在の店をオープンした際に非常に役に立つことに。

「からからのマスターは、建築現場の監督をやっていた経験があるんですよね。それで、工事を始める前に見てもらったんですけど。そのアドバイスが実に的を得ていたんです。後になって、いちばん有り難かったのは、床を新建材のフローリングにしようと決めていた時に、すこし予算が多くかかっても、“無垢の建材”、つまり天然素材を使いなさいと言ってもらったことですね」

当時の和田さんの考えでは、床は、新建材のフローリングで良いと思っていた。それでも栃木さんが、強く無垢の建材と言い張るのに根負け。高価くつくのに天然素材・無垢の建材を敷き詰めることにした経緯がある。

「時間が経つと、マスターの言う通りにして良かったなと実感が湧いてきましたよ。薄い木の板を表に貼っただけで中は接着剤で固めた新建材の床の座り心地が冷たくてベタっとしているのに比べて、無垢の建材を使ったうちの店の床は、座ってみると、カラっとしていながら温かみを感じる。特に、長時間飲みながら座っていると、落ち着き具合が違いますね」天然素材の心温もる木に座して、旨い酒と肴が揃う店。渋谷からも歩ける距離の和田丸。天然素材の床の酔心地を試してみたい。 

 「和田丸」
  〒150-0044 渋谷区円山町22−18 桃山コーポ1・2階
         TEL:03-3496-3425 
         FAX:03-3496-3430

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