李康則さん夫妻の場合

 からから亭には失われた人と人との“ふれあい”がありますね


渋谷の老舗・焼肉店「清香園」を経営するかたわら陶芸作家としても活躍、地元・経堂に陶芸教室「まだん陶房」を開く李康則さんがいなければ、からから亭の雰囲気は、今とはかなり違ったものになっていたに違いない。

「実は、壁に貼ってあるメニュー。あれ、わたしが描いたんです」と、奥様と来店中の李さん。楽しそうで豪快な筆さばき、単なる店のメニューというよりも、アートやインテリアといった風情を醸す癒しのオーラを発散する幾枚もの絵。たとえば「冷やし中華八百円」。そんなメニューにイキイキと踊る文字を見ると、この「からから亭」が、単に金を払って黙って食ってサヨナラするだけの味気ない店じゃないことがハッキリわかる。

「この店に来ると、ほんとゆったりした気持ちになるんです。ほんと色々な人が集まってきて、わたしも随分いろんな人とこの店で出会って、いろんなバカ話やら深い人生談義やら、いろんな話の花を咲かせてきました。旨い酒とラーメンを味わえるだけでなく、魅力的な人との“ふれあい”がある。これは何ものにも変えがたいですね・・・」

わっはっはっ。初めて会う人とも気さくに語らい酒を酌み交わす李さんの笑い声が、経堂の夜に響き渡った。

 ■渋谷・清香園ホームページ・アドレス
  http://www.core.ne.jp/~seikouen/
 ■まだん陶房ホームページ・アドレス
  http://www.core.ne.jp/~madan/



▲TOP